2011.06.09 (Thu)
節電中

オレは都合のいいときだけお上の言うことを聞く体質だから、当店も節電協力まっ最中。
前々から、なんでお店は電気いっぱい点けなけりゃいけないんだもったいない、ウチなんかお客様が来たときだけ点けりゃいいハナシでねーか、ひっきりなしにお客様が来るでもなし、と思っていたから、この「節電指令」は願ったり叶ったりなのだな。
天井の蛍光灯20本は、すべてオフ。
電球もあーでもないこーでもないして、フツーの電球を蛍光灯型電球や高価なLEDに換えて、真っ昼間でもこんな感じ。
いわば間接灯だらけだから、場末のスナックみたいな感じでナイス、ついつい朝お店を開くと同時に酒が呑みたくなる。
ある日、そんな薄暗くて陰気なお店に、純真な少年が目を輝かせてやって来た。
J(純真のJ) おじちゃんおじちゃん、この36万円の自転車だと100㎞ぐらいのスピード出るの?
N(呑んべのN) 100㎞はどうかな、60㎞は軽く出るぞ。
J ス、スゴイ・・・!
N 50万円のだと100㎞出るかもしれないな。100万円だと200㎞ぐらいは出るから新幹線とサシで勝負できるし、150万円のにすれば自転車の本場ヨーロッパでは空を飛んだヒトもいるってハナシだ・・・。
J ・・・、 ・・・。
最初のうちは目を輝かせて聞いていた少年の目は、次第に自分の考えていたことが間違いであったことに気付いたようで、その輝きを失いこの店と同じように節電中になってしまった。
し、しまった、こどもの夢を壊してしまったか。
なんせ朝から酒呑んでいないせいか、脳が適切に働いていない。
脳も、電流不足の節電中ってか・・・。
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